2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 『アウトレイジ』 | トップページ | 『重慶ブルース』@まだ引っぱるか、カンヌ »

2010年6月20日 (日)

『闇の列車、光の旅』

きました、これは。今年の上半期ベストは決まり!『闇の列車、光の旅』。これが長編デビューというキャリー・ジョージ・フクナガ監督、今後がむちゃくちゃ楽しみな才能ですね。

アメリカから強制送還されてきた父のセカンド・チャレンジにお供させられ、ホンジュラスからメキシコ経由でアメリカのニュージャージーを目指す少女サイラ。メキシコにさしかかった時、強盗目的のギャングに襲撃され、暴行されそうになったサイラを、ギャング集団の一人カスペルが救います。「仲間」を裏切り、殺害して・・・。組織を裏切ったことから希望のない逃亡の旅を続けざるを得なくなったカスペルと、アメリカにいる「新しい家族」の元で暮らすのはちょっと気が引けているサイラ。過酷な運命を前に、空ろな目で暗闇を漂っていた2人が、出会い、信頼関係を築いていくうちに、ごくごく小さい、しかしあまりにも眩しい「光」を見出します。

それが儚く、美しくて泣けます。

実際に移民とともに列車の屋根に乗って旅をしたり、ギャングにコンタクトをとってリサーチしたりと、かなり綿密に中南米の移民の問題を下調べしたというフクナガ監督。道中の移民たちの描写なんかはかなりリアルなのですが、それが「社会派でござる」「ドキュメンタリー風に撮ってみました」になってないところが正解!胸がつまるような、言ってしまえばありがちな青春物語に落とし込んで、厳しい現実を「せつなさ」によって観客に訴えます。

あとね~中南米のギャングの現状には呆然としますね。貧しさゆえ、社会が不安定であるがゆえ、「保身」のために子どもの頃からギャングに入って身を守ってもらうんですね。「洗脳」はちっちゃな子どものうちから始まって、筋金入りの殺し屋に「教育」されてしまうわけです。

で、ふと思ったのですが、中南米のギャングもいわば「自衛」のため、ファミリーを作って結束を固めているわけです。イタリアン・マフィアなんかも「ファミリー」に入って守ってもらうクチですよね。一方、チャイニーズ・マフィアなんかは「家族」というより、義や仁を重んじる「兄弟」の絆が強い気がするのですが、どうでしょうか。日本のヤクザも(※『アウトレイジ』見てね)。

「世界のマフィア、ギャング映画を比較したい」

なんや、こんな美しい秀作から得たモンはこれかい!ってオチですみません。

Photo

(C)2008 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

今作は、もちろん(?)ラテン&製作総指揮を務めたディエゴ・ルナ愛羅武勇のマブダチ(再三登場、死語)と見に行ってきました。←ディエゴ、出てないって。

鑑賞前にはスペイン料理のコースをがっつり食らってテンションupしてったことも、今作への高評価へつながったのかもしれません。(あ、スペイン料理なのは“ラテンつながり”ってことで。見境ありませんっ)

« 『アウトレイジ』 | トップページ | 『重慶ブルース』@まだ引っぱるか、カンヌ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/524658/35378569

この記事へのトラックバック一覧です: 『闇の列車、光の旅』:

« 『アウトレイジ』 | トップページ | 『重慶ブルース』@まだ引っぱるか、カンヌ »