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2010年1月

2010年1月24日 (日)

『芙蓉鎮』にうひぇ~

中国映画といえば近頃は、ジャ・ジャンクーやロウ・イエに代表される「第6世代」と呼ばれる監督が注目されていますが、ぐんとさかのぼって世代で言えば「第3」にカテゴリー分けされる巨匠・謝晋(08年没)の代表作が『芙蓉鎮』(87年公開)。中国をやっている人なら必ず見ている・・・とまでは言い切れなくても、名前ぐらいは聞いたことがある名作です。

中国南方の小さな町で豆腐屋を営む働き者の若夫婦。日々の努力で店は大繁盛し、家を新築できるまでの蓄えもできた。しかし小さな町にも悪名高い「文化大革命」の波が押し寄せ、夫婦は「新富農」であると批判されます。そのへんに働かざる者の妬みや何やらも絡んできて、イヤらしいのなんのって・・・。そして、店も夫も失ってしまう妻は、「札付きの右派」と蔑まれている男と一緒に、反革命分子として、毎日屈辱的な道路掃除をさせられる日々を送って生き抜いていきます。

主人公の女性を演じる劉暁慶は、日本では同作より『西太后』で有名です。ともに道路掃除をする男性役には、いまや中国の名俳優で、『太陽の少年』や『鬼が来た!』の監督としても有名なチャン・ウェン(姜文)です。ハンサムじゃないです。けど、こういう無骨な頼れる男が大陸ではイケてるんです!(←誰に力説?)

『芙蓉鎮』。大学入りたての頃に初めて見たときも「きっついな~」と思いましたが、この週末かなり久しぶりに見直して、映画で描かれるあまりの醜い世界にすっぱいものがこみ上げていました。以前はどこか絵空事のように捉えていた出来事が、リアルな過去だったことが今だとよく分かるからでしょうか。もう、これでもか!っていうくらい人間のイヤらしい部分や、この時代の中国の理不尽な社会構造を見せつけてくれます。

しかし何より、この物語の当事者たる人々が今も普通に暮らしているであろうことに、かの国の深さを感じますよ。映画のラスト近くで、主人公らに弾圧を加えてきた党幹部が言います。「苦労したわね。でも、もう過去のことよ」と。うひぇ~。そうなんですよ、文革が終わってまだ35年ばかり。批判したもの、されたものがすぐ目と鼻の先で生活してたりするんですよ~(怯)。

昨年の東京国際映画祭で『永遠の天』を見た方はお分かりかもしれませんが、最近の中国の都会の若者は日本人以上に現代的、国際的で(さすがにあの映画はやりすぎ。あんなバブリーではない)、しかも70年代、80年代、90年代生まれでそれぞれジェネレーション・ギャップがあるという多層構造化が進んでいます。それだけ社会の変化が激しいんですよ。一方で文革世代も健在。かの国、かの国の人々を理解するのは、島国ニッポン人が容易にできることじゃあありません。

とまぁ、だらだら書きましたが、見れば「なんてこったい」と眉をひそめてしまうこと請け合いの映画ですので(←薦めてます)、機会があれば。ぜひ。

2010年1月18日 (月)

(またかい)『海角七号』で膝をぽんっと叩いたこと

むちゃくちゃ熱烈に推薦しているわけではないのですが、『海角七号‐君想う、国境の南‐』についてマイミクさんが書かれていた感想を読み、「ほっほー」と思わず膝を打ったことがあったので。

そのマイミクさんは、劇中で60年前に台湾島を去った日本人青年教師が台湾人の恋人に宛てた手紙で「許しておくれ。君を捨てたわけではなく、泣く泣く手放したのだということを…」と弁解する箇所に注目し、台湾の人は日本人に捨てられたという感情を持っているのかということに驚かれ(違っていたらごめんなさい)、また、そんな感情を持たれていることに対して「全然知らなかった隣のクラスの子に突然告白されちゃったみたい」な感じ、と表現されてらっしゃったのですね(勝手に引用してきてすみません…)。私にはそれがすごい新鮮だったわけです。

長らく中国で暮らし、日中関係やら中台関係やらにいつも注目していると、さほど大きな発見も何もない平凡な映画に見えちゃうのですが。そうなんですよ~。今の日本の、特に若者なんて、台湾の若者がどんだけ日本の文化に感化されているか、そして憎しみや複雑な感情があろうとも、台湾の年配の方々がどれだけ日本に深い思い入れを持って生きているか、知るよしもないでしょう。あんなに近い(沖縄からだと本州行くより近いですからね~)というのにね~。

というわけで、改めて多くの人に見ていただきたい映画だと思った次第です。

2010年1月16日 (土)

これが私の初詣だぁ!×『赤と黒』

1月も半ばを過ぎました。今年は『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のルパート・フレンド、大河ドラマ「龍馬伝」の大森南朋と、私的ツボにはまるイケてる面構えの殿方が2人も見られた幸先のよい幕開けとなったのですが(いまさらながら“イケメン”ってなんの略よ?)、shine拝むshineという動詞を用いるに値するお方のご尊顔を拝したのは本日が一発目ではないでしょうか。

昨年11月からデジタルリマスター版が上映されている(←乗り遅れてますけど何か?)『赤と黒』(1954年作品)のジェラール・フィルップ様がそのお方。いやこりゃ、写真では見たことあったけどさあ、スクリーンに蘇ったお姿の麗しいこと!50年も前に亡くなってるなんて、あたしゃ生まれてくるのが遅すぎたねbearing。まあ、そんなこと言っても仕方ないので、今日、ギジュツのシンポで美しい映像によって改めてその美男っぷりを堪能できる幸せを神様仏様に感謝してみる。「ありがたや~、ありがたや」。心中ずっとそんなだった3時間余り。これがほんとの初詣ってやつよ。

それにしても、『赤と黒』という作品はジェラール・フィリップなくしては撮り得なかったとしか、見終わった今となっては思えません。恐ろしいまでの野心と高慢さを内側に隠し、美しく、時に甘えた表情を武器に、良家のご夫人や令嬢を虜にしていく聡明な青年。うーむ、物語の設定年齢(20代前半)より実年齢は随分上だったにもかかわらず、あの“魔性の男”っぷりを嫌らしくならずに演じられたのは彼だったからだわっ。少なくとも、続いて60年代にブレークしたアラン・ドロンのワイルドな美男子では無理。(ユアン・マクレガー主演で英国でTVドラマ化されてたって事だけでもびっくりなんですけど・・・)

ただ1点、相手役のダニエル・ダリューの美しさが私にはちょっと分かりません。ニューハーフっぽい。

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2010年1月11日 (月)

『(500)日のサマー』

~真の「クソ女道」を回避するには?~

ヒロインのズーイー・デシャネルがむちゃくちゃ可愛い『(500)日のサマー』。そっちの気はありませんが、骨専門の法医学者が活躍するドラマ「BONES」に主演しているお姉さん(エミリー・デシャネル)とあわせて、クラシカルで若干濃いめの顔の造詣が私の好みです。

同作はこの魅力的だけど「真実の愛は信じない」というヒロインのサマーと、彼女に振り回される見るからにザ・草食系の男の子トムの500日の物語。トムの方が、親友や中学生の妹に事あるごとに恋愛指南を受ける様子が女々しくて、失礼ながら微笑ましいです。(500)日の月日を時々シャッフルしながら、ポップな音楽とカラフルな映像で見て、聞いて、楽しませて魅せる非常に可愛らしい作品。

しかし私は身につまされましたよ。「可愛い映画」だけじゃあ終わらんわ。

このサマーちゃんの恋愛観。「恋愛関係なんて面倒」「私は誰かの所有物じゃない」―あ~、分かります分かります、面倒っすよね、面倒っすよね、面倒っすよね~!!スクリーンを見ながら激共感していた私。私生活に触れてナニですが、昔からの「好朋友」の方々がこの映画をご覧になったら、過去に私がサマーと同じことを口走っていた記憶が蘇るかもしれません……。

で、客観的にサマーを見てたら、これが相当やな女なのよ。自分からキスを仕掛け、イケアで新婚ゴッコをし、一緒にポルノビデオを見てシャワーセックスまでしておきながら、「私たち友達でしょ」なんてしれっとした顔して言ってのける。もう完全にしたいことだけして恋愛で遊んでますっ。オープニングでスクリーンに一言「Bitch.」って出てくるのが笑えます。

幸か不幸か、恋愛観が同じでも私はサマーちゃんのような可憐な美少女ではなかったので世間様に与えた害は皆無に等しいのですが、改めて見せられるとイタいね~。ほんと、クソ女。

ただ、ひとつ擁護させていただくと、サマーが“クソ女”なのは自己防衛手段のひとつではないかということ。自己愛が強いのだ、と。「真実の愛なんてない」と思うようになったのは、小さいころに両親が別れてから。少女期からの彼女の自慢は(1)長い黒髪と(2)それをバッサリ切ることができる自分。“愛を感じなくても楽しくやっていける私”は、実はサマーの自分を傷つけないための鎧だったのでは?と思います。

ネタばれになるので(500)日後の結果には触れませんが、サマーもトムも学習し、最後にはサマーは“鎧”を脱いでます。平たく言えばみんなハッピーheart04です。しか~し、サマーちゃん。私とは「同じ穴の狢」じゃなくなってるのよ~sweat02

ど、どうしたらそっちの世界に私も行けるの……。完成形のクソ女になる前に、知っておきたい回避法。案外勉強になりまっせ、この映画。

(※注:厄年のため、通常より多めに排毒しております)

2010年1月 7日 (木)

年始の挨拶【個人的にちょっとNG編】

~今年の初毒吐き~

まことに残念なことながら定期的に通院している私。

今年一発目の病院に行って来ました。処方箋を出してもらって薬局へ行くわけですが、どうも規則で薬剤師さんはお客さん(患者さん、ね)に薬の説明と、何かしら近況を聞いたり声かけをしなければいけないみたいなんですね。

そして毎度行く薬局には、とても品のよいマダム薬剤師がいらっしゃるのです。で、今日私の処方箋は彼女の手に渡りました。

ご丁寧に新年のご挨拶からはじめてくださるマダム。

「○○さん、今年もどうぞよろしくお願い致しますわね~(o^-^o)」

(できればもう来たくねーよ、と思いつつ)「よろしくお願いします」と私。

「何もお変わりなどございませんか?」

(お変わりなくって残念だよ、と思いつつ)「はい、特にありません」と私。

「それはよかったですぅ。本日のお会計は○○円でございますっ」

annoy

ちょっと微妙に違うと思いません?

もう、これだから上品ぶった偽善者はデリカシーに欠けるのよ(毒)。

2010年1月 1日 (金)

2010年映画初め

2010年映画初め
本年も宜しくお願いいたします。

ってか、いきなり顔出しではしゃいでてスミマセン…。

我が家の元日の恒例は、和歌山市唯一の映画館(ピンク映画の名画座除く)で映画を見ること。で、今年は『アバター』、行ってきました。(『かいじゅうたちのいるところ』はただそこに「穴」があったから、つい…)

家族の希望で3Dで見たけれど、色彩の美しさを堪能したければやっぱ2Dが正解ね…。和歌山のシネコンは3Dメガネの調整ヒモがなかったから、ずれ落ちてきて厳しかったし。お話は見事に分かりやすかったわ。分かりやす過ぎて寝かけた。

今年はどんな素敵な映画に出会えるでしょう…。楽しみでございます。

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