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2009年6月

2009年6月27日 (土)

『それでも恋するバルセロナ』

~美女に囲まれたハビたんがキュート~

久しぶりに劇場で声をたてて笑いましたよ、『それでも恋するバルセロナ』。

何をするにも慎重で婚約者もいるヴィッキーと、いつまでもフラフラ“自分探し”をしている恋愛体質のクリスティーナは親友同士。アメリカから、ひと夏を過ごすためにバルセロナにやって来て、女たらしで画家の色男(←ダメ男)にまんまと揃って熱を上げる。終いには男の元妻まで登場して、そら、どうするよ?という話なんですが・・・。

まず、色んな人が言うでしょうけど、キャスティングが贅沢!

ひょいっと色男の家に転がり込んじゃう尻軽、もとい、自由奔放なクリスティーナに役柄ドンピシャのスカーレット・ヨハンソン。激情的でコワイけど、とんでもなく魅力的な元妻にペネロペ・クルス。双方はまりすぎです。そして、両手に花どころか、“両腕に女神さまheart01状態の色男がハビエル・バルデムですよ。『ノーカントリー』(⇒ブログ内日記はこちら)では、こんなだったのに・・・↓Photo

おかっぱ

あの“おかっぱ頭の殺人鬼”姿が基準になると、ものすんごくセクシーでイイ男に見えるから不思議です。実生活でも問答無用の美女ペネロペとくっついちゃったし。

しかし、シニカルですね~、ウディ・アレン監督は。ひと夏の恋のドタバタを描きながら、アメリカ女2人の“着地点”は“出発点”と変わってないの。「好きじゃないモノは分かるけど、好きなモノは分からない」というクリスティーナは、どこまでいっても欲求不満でフラフラしてるし(分かる分かる)、慎重でプラン通りの人生を歩んでいるヴィッキーは、そんな自分でいいの?!って危うくイタい勘違い女になりかける(これも分かる、分かる)けど、結局変われないし。元妻はエキセントリック過ぎてもはや理解不能だし。そんな女の愚かな部分を、愛情込めて(?)軽やかな笑いに変えるという、これは並みのオッサン監督にはできない芸当です。

私的には、マリリン・モンローの系譜を継ぐ白肌ムッチリ系のスカヨハと、ラテンの太陽エロス全開のペネロペの絡みを拝めるだけで、見る価値アリ、と思います。(←無茶苦茶オヤジなコメント・・・)

もちろん、ハビたんの色男っぷりも必見。前はこんな姿↓で屠殺用エアガンを携行しておりましたが、今回は目ヂカラで勝負です。

Photo_2

←こんな姿。本日2回目

あと、地味な役回りですが、一般女子が最も感情移入できるヴィッキーという役柄が存在すること自体に、この映画の脚本の妙があるのでは。

2009年6月21日 (日)

『愛を読むひと』

~やっぱり「あなたなら何をしましたか?」なんですよ~

※ネタバレ&長文注意。映画に興味ない方は読み飛ばしてねん♪

1995年に出版され、世界的なベストセラーとなったドイツの小説『朗読者』の映画化です。

少年マイケル(原作ではドイツ語名でミヒャエル)は、15歳の夏、21歳年上のハンナと出会い恋をする。ハンナの家で本を読み聞かせ、風呂に入り、関係を持つ。そんな日々が続いたある日、突然ハンナは姿を消す。そして8年後、法科の学生となったマイケルが傍聴に行った元ナチス親衛隊の罪を暴く裁判で、被告席に座ったハンナと再会することに・・・。

近ごろ「原作を読んだ方が・・・」「TV版がお薦め」という感想を書くことが続いてましたが、この作品の映画化は素晴らしいです

ものすごく行間を読み込んで作られたというか、小説では分かり難かった登場人物(とくにハンナ)の感情が、映画を見て「あぁ・・・そうか」と感じ取れる箇所がいっぱい。原作は、少年とハンナの恋を描いた1部、裁判の過程とハンナの過去が暴かれる2部、獄中のハンナに朗読したテープを送り続ける3部、と分かれています。最初読んだときには各部少しずつトーンが異なるので若干の戸惑いを覚えたのですが、映画版ではその点が統一されていて、逆に「より小説っぽく」なった気がします。

Photo

ただ、『愛を読むひと』という邦題にちょっと違和感あり。歳の差を越えた愛、無償の愛・・・と、すんごいラブストーリーという印象でアピールしたかったのかな?という意図は分かるのですが、原作・映画含めて純粋な愛情というものは、この作品から感じ取れないんです。そもそも、愛とは違う気がする。なので、純愛物語を期待していくと肩透かしを食らうかも。

少年の幼く抗い難い欲望から始まった恋。あまりに強烈なハンナとの思い出。確実に幸せだったそれらの情景。それがハンナの罪や秘密を知ったとき、どう扱ってよいか分からない傷になってマイケルにつきまとう。

裁判を傍聴するマイケルからは、ハンナに対する愛情ではなく理解をしようと努める苦しみ、大人になって朗読テープを送り続けるマイケルからは、無償の愛というより、あまりにもハンナの存在が自分の人生や人格形成に与えた影響が大きすぎて、朗読し続けることで“解脱”でもしたいと思っているのかい?と思っちゃう、何ともいえない葛藤が感じられます。そのあたり、原作でも映画でも明確な回答を与えてくれてないところが、むしろ好感度大、です。

裁判所での尋問で、看守時代の罪を問われたハンナは、裁判官に問いかけます。「あなたなら、どうしましたか?」と。ネタバレですが、ハンナは文盲です。それをひた隠しにしてきたことで、職業選択の幅も狭められて看守になり、さらに裁判では重罪の判決を受ける原因にもなってしまいます。そんな彼女からの、真摯な、心からの問いかけです。そしてその問いは、ハンナとの関係、ハンナが文盲であったことをやはり秘密にした、マイケルにとっても生涯逃れられない呪縛となった気がします。

長くなってホント嫌なんですけど、もう1点、非常に心に残ったシーンが。服役中、ハンナは届いた朗読テープをきっかけに文字を覚える決心をし、読み書きができるようになります。釈放されることが決まった年老いたハンナとマイケルが再会する場面で、マイケルは聞きます。「収容所のことは考えた?」「刑務所で何を学んだ?」と。するとハンナ、収容所に関しては冷めた返答をする一方、「文字を覚えたわ」と誇らしげに答えるのです。非識字者について詳しくは知りませんが、読み書きができないことへのコンプレックス、屈辱感というのは、それほどに(収容所で犯した罪への罪悪感よりも?)大きなものなのか!と驚かざるを得ません。

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余談ですが、ホロコーストには子どもの頃から興味があって、4年ほど前にポーランドのアウシュビッツとビルケナウの収容所跡へ行きました。その時の印象がね~。自分でも「どこか麻痺してるんじゃないか?」と思うんだけど、“美しい”場所だなーと感じたんですね~。って、おかしいっすか?

でも、素晴らしく天気の良い日で、バラックとガス室の跡が点在する広大な草地の向こうには深緑の森や湿地が続いており、小鳥のさえずりまで聞こえる。(当時はデジカメで写真をとってなかったので、アップできないのが残念です)午後のひと時、そんな中じーっと木陰に座っていると、ここで過去に想像を絶する残虐行為が行われていたなんて嘘のように思えてくる。でも、現実なんですね。そこで背筋が寒くなる。というか、ほんとうに「もし、私がその時ここに居たらどうしたか」と考える。もう何も肯定できず、何も否定できなくなります。

アウシュビッツには、観光地でもあり『シンドラーのリスト』の舞台にもなったクラクフを拠点に日帰りで行くことができます。ドイツやチェコ・プラハ方面へご旅行される予定があれば、ぜひ足を伸ばしてみてほしいところです。「そっと」そのまま存在している、そんな“負の遺産”です。

2009年6月11日 (木)

『ハゲタカ』

~アイドル映画扱いにしていいですか?~

それはそれは楽しみにしていた映画版『ハゲタカ』を観てきました。

大変だったろうなあ~この脚本作るの。世界に広がる新興国国家ファンドの影響、米国サブプライムローン問題に端を発した世界金融危機、そして日本の派遣切りの問題等を、ファンドビジネスに絡めて展開させるスリリングなエンターテイメント!・・・と、熱烈推薦したいところですが・・・。ちょっと自信がデクレッシェンド。というのも、やっぱりテレビドラマを見てた方がいいねぇ~。いきなり映画だと、面白さ70%OFFぐらいだと思います。(劇場でも「なんかワケ分かんな~い」という女子の声多し!)なので、通しで観てもたった6時間ですから、ぜひDVDで予習してから映画館へ行かれることを強くおススメいたします!

大方のテレビドラマ映画化の例に漏れず、これもテレビ版には及びません。そりゃ2時間しかないもの。テレビ版の持ち味だった人間ドラマの深みまでをも求めるのは、酷な注文ですよ。無駄なアラ探しは止めてこれはこれで楽しむのが◎。

経済ドラマとしては十分面白いし、人間ドラマだって手堅く押さえてあったと思います。中国の貧しい農村の少年がみた“赤いスポーツカーの夢”に、日本経済の未来と希望を絡めた描き方が切なくて、「一本取られた!」って感じでした。我われ中国引き揚げ組には二度美味しい。ただ、テレビ版での人物相関図が入ってないと、栗山千明や松田龍平の存在意義が分からないかもね。

とまあ、やたらとこの映画の肩を持っておりますが。だって、なんやかや言って結局、私的には大森南朋が目当てのアイドル映画に分類されちゃってるんで、許してください(←前出の蘊蓄も説得力ナシ?)。んで、そんな理由でもう一回劇場へ見に行っちゃっていいですか?

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(映画の原作だそう。←読んでませんっ。)

レディスデーに行ったせいもあるんだけど、上映後の客席から「えー、玉鉄が主役じゃなかったの?」とか「高良健吾、出番少なくない?ショック」とかいう声の多かったことよ。そして、「あのハゲタカの人」呼ばわりされていた大森南朋・・・。そろっそろ、もうちょい知名度上がってもいい俳優だと思うんだけどなあ・・・。

2009年6月 7日 (日)

『サガン ‐悲しみよこんにちは‐』

~いっぺんだけでも、やってみてぇー~

昨日(6日)から公開されている『サガン‐悲しみよこんにちは‐』を鑑賞。初回だったため先着者へのプレゼントでちっちゃな“オリーブ石鹸”(←おフランス製)をいただきました。今までもらった物のうちで、一番嬉しいかも。一応「性別・女」の自覚があれば、女性受けする映画は早めに行くに越したことたぁない、と思いました。

さて、映画の方ですが。鑑賞前に『悲しみよこんにちは』だけでも読んでいかれることをオススメします。18歳で書いたというこの処女作に、フランソワーズ・サガンのパーソナリティの基盤が凝縮されている気がしました。予備知識が少ないと、サガンの生涯をぴゅーんbullettrainっとなぞった感じの映画だったので、彼女をただの「金遣いが荒くて、気ままで、ちょっと可愛いおばちゃん」だと思って終わってしまう可能性が・・・。

それにしても、印税で5億フランdollar(当時の364億円相当)という大金を手にした18歳の娘に、「お前の歳にはちと多すぎるから、使っちゃいなさい」と助言するオトン、ですよ。そりゃ普通の女に育ちませんよ、この娘。そしてキレイに使っちゃうフランソワーズ嬢。一度でいいから、こんな事やってみてぇー・・・

絵に描いたような自由人だったサガンですが、なんか益々好きになりましたね~。友人、知人、恋人(男女問わず)、息子・・・周りに人はいっぱいいるのに、何故かいつも独りだと感じているサガン。分かるわ~、なんか分かるわ~(共通点など無いですが、何か?)。彼女を愛した人はいっぱいいたと思う。そして、彼女もそれなりに皆を愛し、愛されたかったのだと思う。けれど、果たして彼女が本当に心から愛した人がいたのかどうか・・・。サガンの孤独感、情緒不安定の原因を探るカギはその辺にあるのでは?と、南仏の香りがしそうなオリーブ石鹸を泡立てながら思ったのであります。

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発売日:2008/12/20
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やはり、この新訳がオススメ。以前のは1950年代の翻訳なので、ちょっと表現がピンとこないというか・・・。例:「お風呂タオル」⇒あ、「バスタオル」のこと?みたいな箇所がちらっほら

2009年6月 4日 (木)

『レスラー』

~ミッキーローク、嗚呼ミッキーローク、ミッキーローク・・・そんな映画~

ミもフタもない言い方ですけど。

試写会が当たったので『レスラー』を見てきました。

ええっと・・・格闘技が苦手なので、目を覆って見られなかったシーンが多く(←なら行くな)。っていうか、それが予想以上に多く、ビジュアル的に痛くて痛くて仕方なかったcrying

ですが、評判どおりミッキー・ロークの熱演は見応え十分!でも、演技に対しての評価というより、「あそこまでよくやった!(=監督、よくあそこまでやらせた!)」っていう役作りへの賞賛のような気もする。ともに“落ち目”のストリッパーを演じたマリサ・トメイも同様です。すごいです。

ストーリーとしては、不器用な男の生き様を描きたいという意図はビシバシ伝わってくるんですけど、せめてあとワンエピソードだけでも、乱闘シーンをちょっと減らして家族の喪失のプロセスを掘り下げてもらえると、終盤もっと入り込めたかなあ・・・という気がいたします。

でも、結局は好みの問題かな。すごく共感できるという方も大勢いらっしゃると思うので、またご覧になった方は感想を聞かせてください!

Photo (やっぱり)嗚呼ミッキー・ローク。こんなに艶やかだったのに・・・。

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