『非誠勿擾』
~ブームは歓迎。でも、ちょっと困ります!~
「中国でいま北海道ツアーがちょっとしたブーム」というニュースを、テレビや新聞でご覧になった方は多いと思います。昨年12月に中国で公開された映画『非誠勿擾』(英文題:If you are the one)がその“火付け役”だというので、中国帰りの友人にDVDを入手してきてもらいました。
本国では作ればヒットするスター監督フォン・シャオガン(『女帝[エンペラー]』『イノセントワールド‐天下無賊‐』など)の作品で、やっぱり大ヒットしたそうですが・・・。
つまんねー。┐(´-`)┌
この作品が好きな人、および、わざわざ買って来てくれたT嬢、ごめんよ・・・。でも、目的は「ブームの出所をこの目で確めたい!」だったから・・・。
超くだらない発明品が信じられない高値で売れて、「残す目的は嫁取りのみ!」となった冴えない中年男(グォ・ヨウ)の前に、不倫に疲れ果てた美女(スー・チー)が現れます。なんやかんやと“有縁份”で意気投合した2人。女の「心の中に一人の男性(=不倫相手)を思い続けてよいのなら、あなたと結婚前提に付き合う」という提案にのり(←のるんじゃねーよ)、2人で女と不倫相手の思い出の地・北海道を訪れる(←どこまでお人よしなんでぇ)、という筋書き。もう大体、結末まで読めるでしょ?
後半はほぼ網走周辺や(たぶん)阿寒湖など、道東の町や自然を舞台に展開するので、その風景に魅せられた中国の人が、こぞって「北海道ツアー」に参加している、ということらしいです。もちろん、海外旅行ができる一部の富裕層だけですが。
北海道の観光産業が活性化されるのは喜ばしいことです。ですがね~、中国からの大勢のお客様を日本全国お連れするという仕事柄、映画のマネをされては困ります!と私は声を大にして言いたい。
神社や教会、果ては警察や病院にまでご迷惑をかけるのは、まあ、非現実的な展開なのでよしとして。旅館の浴衣姿で町の居酒屋に繰り出して(あり得る)、歌って騒ぐのは(これもあり得る)絶対やめてください!・・・だって、やりそうなんだもん。
ちなみにこの作品、日本を去って久しいビビアン・スーもちょっと顔を出しています。
コメディー作品で中国人から絶大な人気を誇るフォン監督。『女帝[エンペラー]』や『戦場のレクイエム』を撮った時には、「あら、あなたまで時代劇&アクション路線へ行っちゃうの?」と不満に思ったものですが、結果、日本人には“そっちへ行きっぱなし”の方がまだ面白く観られるみたいです。前から思ってたんですが、中国・香港のコメディー映画って、そもそも日本人の感性に合ってない気がします。楽しみ方がムズカシイ・・・。
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