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2008年12月29日 (月)

『英国王給仕人に乾杯!』

~小さいことはよいことだ~

チェコ映画『英国王給仕人に乾杯!』にやられました。オモシロ可笑しく、ほろ苦い。年末年始ヒマな方に熱烈推薦したい一本です。

老いた主人公ヤンが、共産主義体制下のプラハの刑務所を出獄し、ズデーデン地方(※世界史の教科書をご参照あれ)の廃村で若いころを回想するところから話はスタートします。

体の小さい青年ヤンは、「百万長者になってホテル王になる」というでっかい夢を持っていました。駅ホームのソーセージ売り→田舎町のホテルの見習い給仕→ユダヤ人が経営する別荘風ホテル(実は娼館)の使用人→プラハにある高級ホテルの給仕という具合に、ラッキーとアンラッキー紙一重のところで道が開けてどんどん人生のコマを進めていきます(その描き方がとてもとてもユーモラス)。ヤンをいつも導くのは、彼と同じく小さいユダヤ人ヴァルデンさん(ころっころの愛玩動物系おやじ)の言葉‐‐「お前は小さな男。小さな国の人間。それがお前の血だ。それを忘れなければ人生は美しくなる!」

やがて戦争の気配が濃厚になり、チェコはナチス・ドイツの保護領(※スロバキアは保護国となった)となります。そんな頃ヤンは、なんと自分より小さい(ここがポイント)ドイツ人女性と結婚。あげく優生学研究所で“優秀なドイツ人を生産する”ドイツ女たちの給仕人までやっちゃいながら、チェコの近代史を生き抜いていきます。なぜお縄になったのかは、書いてしまうとつまらないので・・・。

描かれている内容自体は結構重苦しいのですけど、とにかくユーモアのセンスが抜群。チェコといえばアニメやマリオネット人形劇が有名ですが、小国ゆえに周辺の強国と時代に翻弄された苦節をこういった娯楽やユーモアで支えてきたのだろうと思われます。同じく小国なのに「大日本帝国」なりと虚勢を張っていた日本とは根本から違ったんですね。

Gallery_5

作品の公式HPより。ちなみに「英国王」はどこにも登場しません。

チェコらしく、劇中、ジョッキになみなみ注がれるビールが幾度となく登場します。それはそれは美味そうです。チェコ人というと、朝から麦汁飲んでるイメージがあるのですが(勝手なイメージすぎます)、2007年の1人当たり年間ビール消費量は145リットルだったそうな。もちろん世界一(しかも15年連続)。ちなみに、日本は49リットルだそうなので、軽く2.9倍の麦汁を流し込んでる計算です。恐るべし・・・。(以上、キリンHD調べ)

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