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2008年5月30日 (金)

救いがない

先週末、なか12時間で連続殺人映画を2本みる。招待券をいただいたからであって、決して個人的趣味ではありません。

まずは公開から随分経っておりますが(というか、今は終わってる?)、やっと『ノーカントリー』を鑑賞しました。オカッパヘアの異様な風貌をした殺人鬼が、家畜用スタンガンで凶行を繰り返す話。スペイン人俳優のハビエル・バルデム(ほんとはカッコいい)が怪演。おあと1本は、15年前はボディーガードだったケビン・コスナーが“完璧な殺人鬼”を演じる『Mr.ブルックス』でした。う~ん、嫌な漢字が並んで美しくないですね。

2作とも、救いがない、という点で共通していましたshock。が、殺人を繰り返す理由を、「依存症だから」で捨て置いてしまったブルックス氏と比べ、『ノーカントリー』の方にはも少し考えさせられるものがあり、コーエン兄弟のちょっとファンになりそうな予感です。

邦題からはまったく映画の内容が推測できませんが、原題は『NO COUNTRY FOR OLD MEN』というそうな。ここでいうカントリーが具体的に物語の舞台であるテキサスを指すのか、もっと抽象的な意味で使われているのか分かりません。OLD MENの方は、缶コーヒーCMのおっちゃん、トミー・リー・jジョーンズ演じる昔気質な保安官らを指すのかなと思われます。まったく彼らの常識を超えた犯罪や暴力が蔓延する今の時代にゃついて行けない。けど、若いもんには負けない。そんな自信が自然に滲むいぶし銀のオヤジオーラが素敵です。

常識といえば。先週の新聞で、作家の松井今朝子さんが、「常識」の原語COMMON SENSEは直訳すると「共有感覚」といえる、と書いておられました。

辞書でひくと、経験から身についた常識的な判断力、と出ます。たとえ同じ国で暮らしていても、周囲の環境によって、見て、聞いて、経験するものが変わる。その変化が速いほど、同じ感覚(≧常識)を共有できる人が少なくなっていく。そして、常識の枠が変わったら、守られるルールも変質するわけです。嘆くな保安官、世の中理解不能なことだらけで当然だ!とトミーさんの肩を叩きたくなったのであります。

『ノーカントリー』が恐ろしいのは、殺人者がゆるぎない彼自身のルールに従って生き続けていること。その理由は明かされません。

「私を殺す必要はないわ」

「皆そう言う」

彼は、守られるために存在するはずのルール通り、手を下しているのです。

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